操作 「名前ボックス」で定義する
注：内容を入力あるいは変更途中のセルに名前を付けることはできません。１つのセルに名前を定義するときなどでは特に注意してください。入力中の場合は入力を決定してから以下の操作を行ってください。
①
名前を指定するセルやセル範囲を選択する
②
数式バーの左横にある名前ボックスをクリックする
③
名前を入力する
④［Enter］キーを押す
EX4T759Z／EX4T760Z
EX4T761Z
●名前を一度に作成
作成した集計表の項目名を名前に利用する場合、メニューバー［挿入］⇒［名前］⇒［作成］を使って一度に定義することができる。指定した列あるいは行に入力しているすべてが名前として定義されるので、不要な名前は削除すればよい。
操作
①
集計表のセル範囲を選択状態にす
（名前の列とデータの範囲、ここではＣ列～Ｉ列を選択する）
②［挿入］⇒［名前］⇒［作成］を選択する
③
名前の作成ダイアログボックスが開く
④
名前に使用する列あるいは行を選択する
ここでは「左端列」を選択（集計表の左端の列に入力している項目名を名前に利用する）
⑤［ＯＫ］をクリックする
EX4T778Z
EX4T779Z ／EX4T769Z
作成で複数の定義一度に行うとき、同じ名前があれば、置き換えの確認が表示される。
［いいえ］をクリックすれば最初に見つけた名前が定義され、［はい］をクリックすれば次に見つけた名前が定義される。（ここでは収入の「その他」と支出の「その他」が重複している）
EX4T774Z
●定義した名前の一覧表
定義した名前は、一覧表としてシート上に張り付けることができる。どの名前がどのセル範囲に付けた名前なのか、確認用としてシートのじゃまにならない位置へ張り付ければよい。ここでは、Ｓｈｅｅｔ３に張り付けている。
操作
①
定義内容の一覧を張り付ける先頭位置にセルポインタを合わせる
②
メニューバー［挿入］⇒［名前］⇒［張り付け］を選択（クリック）する
ア
名前の張り付けダイアログボックスが開く
③［一覧の張り付け］をクリックする
④
名前とセル範囲の一覧が張り付けられる
EX4T770Z EX4T775Z
EX4T776Z EX4T777Z
セル幅はそのままで一覧が張り付けられるので、セル幅を適切に広げて全体を見やすくする。
●名前の定義を削除する
間違えて定義したり、不要になった名前など、定義した名前を削除するには、名前の定義ダイアログボックスを開いて操作する
操作
① メニューバー［挿入］⇒［名前］⇒［定義］を選択する
② 名前の定義ダイアログボックスが開く
③ 削除する名前をクリックして選択する
④［削除］をクリックする
⑤ 選択していた名前が削除される
EX4T780Z
EX4T781Z EX4T782Z
＝＝『名前を使う』
●セル範囲名で小計（張り付け）
データを入力したセル範囲に名前を定義しておけば、そのセル範囲の合計など、関数の引数として利用することができる。たとえば、Ｓｈｅｅｔ２に作成した集計表の４月分をＳｈｅｅｔ１のセルＤ６に集計結果を表示するなら、名前を使わない数式だと「＝ＳＵＭ（Ｓｈｅｅｔ１！Ｃ３：Ｃ８）」になるが、名前を使えば「＝ＳＵＭ（名前）」で記述できる。なお、数式に名前を入力するには、［Ｆ３］キーあるいはメニューバー［挿入］⇒［名前］⇒［張り付け］で選択入力ができるので便利だ。以下の操作は４月分の計算式を例にしている。他の月も同様の操作で数式を入力すればよい。※名前で定義したセル範囲は絶対番地になるので、名前を使った数式を複写しても同じセル範囲（同じ名前が複写される）の計算になるので注意してほしい。
操作『ＳＵＭ関数の合計に名前を使う』
①
名前を入力する手前までの数式「＝ＳＵＭ（ 」を入力する
②
キーボードの［Ｆ３］キーを押す
③
名前の張り付けダイアログボックスが開く
④
目的の名前を選択する
ここでは「現金売上４月」を選択
⑤［ＯＫ］をクリックする
⑥
選択した名前「現金売上４月」が入力される、後部の残りの数式を入力して完成する
⑦
定義されているセル範囲の合計が計算される
EX4T783Z
EX4T784Z
EX4T785Z
EX4T786Z
●名前をセル番地の代用として使う
セルに名前を定義しておけば、セル番地を記述する代わりに、定義した名前で計算式を記述することができる。また逆に、セル番地で数式を記述しても、そのセルに名前が定義されていれば、数式内に記述したセル番地が名前に自動的に変更されます。
EX4T788Z
●見出し（ラベル）を数式で使用する
ワークシートに集計表を作成すれば、たいていの場合、各列の一番上と各行の一番左に見出し（ラベル）を作成します。これらの見出しを数式の引数に利用して関連するデータを参照することができます。ラベルを使用するには、［ツール］メニューの［オプション］⇒［計算方法］タブ内の［[数式でラベルを使用する］チェック ボックスをオンにしておくことが必要だ。
操作
① メニューバーの［ツール］⇒［オプション］をクリックする
ア オプションダイアログボックスが開く
②［計算方法］タブをクリックする
③［数式でラベルを使用する］チェックボックスをクリックしてチェックを付ける
④［ＯＫ］をクリックしてダイアログボックスを閉じる
EX4T754Z／EX4T755Z
●ラベルの使用
ラベルを使用すれば、作成した集計表の縦あるいは横方向の集計計算に項目名を使うことができる。なおこのラベルは、同一シート内だけで有効だ。シートを跨ぐ場合はセル範囲に名前を定義して使うことになる。
操作
① セルＩ３にラベル「第１週」を使った合計の計算式を入力する
「＝ＳＵＭ（第１週）」を入力する
② セル範囲の合計が求められる
EX4T756Z
EX4T757Z
●見出しラベルを使った数式も複写できる
ラベルを使った数式でも、セルの右下角のドラッグ＆ドロップで複写可能だ。
EX4T758Z
※ラベルを使って数式を入力するとき、ラベルに数字を使っている場合は全角と半角を取り違えないようにしよう。たとえば、第１週の１を半角で記述していて、数式に全角で１を入力すればエラーになっていまう。
ポイント「ラベルと名前の違い」
数式にラベルを使うとラベル名がそのまま表示される『=SUM(第１週)』。名前を使うと名前の両端にシングルクォーテイション「 ’」が表示される『=SUM('４月')』。
●名前でジャンプ
名前ボックスのプルダウンリストで名前を選択すれば、そのセル範囲にジャンプ（画面スクロールやシートの切り替え）することができる。
操作
①
名前ボックスの［▼］ボタンをクリックして名前一覧を開く
②
目的の名前をクリックする
③
定義しているセル範囲が表示されて、選択状態になる
EX4T790Z EX4T791Z
●名前を設定したセル範囲
名前を定義したセル範囲は、ワークシートの表示倍率を39％以下（ツールバーの［ズーム］で操作する）にすると、定義したセル範囲の周囲に青色の線が表示されるので、どこを定義したのか視覚的に確認できる（画面が小さくなり見えにくいのが欠点）。この線は印刷されません。また、表示倍率を40％以上にすると、線は非表示に戻る。（図は小さすぎて見えないので省略しています）
ツールバーのカスタマイズ『罫線ボタンを追加する』
Ｅｘｃｅｌにはさまざまな目的に合わせたツールバーが準備されている。そのままでも十分に役立つ内容のボタンが登録されているが、こんな機能のボタンがあればいいのに、と感じることがしばしばある。さまざまな機能のボタンがすべてツールバーに登録されている分けではない。目的に合った機能のボタンを探しだして、ツールバーに登録すれば、自分なりのツールバーが出来上がる。操作例として、罫線ボタンをいくつか追加してみよう。
標準の罫線ツールバー カスタマイズ後の罫線ツールバー
EX4T745Z EX4T787Z
●ボタンを登録する
操作
①
メニューバー［表示］⇒［ツールバー］⇒［ユーザー設定］を選択する
②
ユーザー設定ダイアログボックスが開く
③［コマンド］タブをクリックする
④
罫線ボタンの［▼］をクリックしてボタンを開く
⑤
目的のボタンを探す
ここでは「書式」をクリック
⑥
目的のボタンをツールバーへドラッグ＆ドロップする
⑦
ドロップした位置にボタンが挿入される
EX4T743Z EX4T744Z
EX4T747Z
EX4T746Z
⑥
目的のボタンをツールバーへドラッグ＆ドロップする
EX4T748Z EX4T749Z
●ボタンの削除
ユーザー設定ダイアログボックスを開いている状態で行う。
操作
① 削除するボタンをツールバーの外へドラッグ＆ドロップする
② ボタンが削除される
EX4T752Z EX4T753Z
●ボタンはツールバーのどこへでも挿入することができる。
EX4T751Z
EX4T750Z
＜＜＜＜以下は、次の機会へ
●３Ｄ参照
名前を使用して複数のワークシートで同じセルを参照する 複数のワークシートで同じセルまたはセル範囲を表す 3-D 名を作成できます。3-D 参照を使用して、複数のワークシート上のセルに名前を付ける方法については、ここをクリックしてください。
3-D 参照を使用して複数のワークシートのセルに名前を付ける
[挿入] メニューの [名前] をポイントし、[定義] をクリックします。
操作
[名前] ボックスに名前を入力します。
[参照範囲] ボックスに参照がある場合は、等号 (=) とその参照を選択し、BackSpace
キーを押します。
[参照範囲] ボックスに「=」 (等号) を入力します。
参照する先頭のワークシートのタブをクリックします。
Shift キーを押しながら、最後に参照するワークシートのタブをクリックします。
参照するセルまたはセル範囲を選択します。
数式で複数の見出しを使う方法について
複数の見出し ワークシートに列見出しまたは行見出しが設定されている場合は、数式で見出しを使ってデータを参照することができます。ワークシートのデータを参照する数式で、隣接した複数の列見出し (連続する複数行に入力されている列見出し) を使用することもできます。たとえば、セル E5 に "西部"、セル E6 に "予想" という見出しがそれぞれ入力されている場合、"=SUM(西部 予想)" という数式の結果は、"西部" および "予想" が入力されている列の合計になります。
複数の見出しの順序 隣接した複数の見出しを使用する場合は、見出しが入力されている順序で上から下に情報が参照されます。セル F5 に "西部"、セル F6 に "実際" というラベルがそれぞれ入力されている場合は、数式で "西部 実際" と参照すると 西部の実際の売上高を参照できます。たとえば、西部の実際の売上高の平均を計算するには、"=AVERAGE(西部 実際)" という数式を使います。
[ラベル範囲] コマンドを使って範囲にラベルを付ける方法について
ラベルを指定する ラベル範囲として設定されているセルを数式で使用する場合、数式にセル参照ではなくラベルを入力することができます。数式でラベルを使うと、数式の構成を簡単に確認することができます。[ラベル範囲] ダイアログ ボックス ([挿入] - [名前] - [ラベル]) で、列ラベルおよび行ラベルを含むワークシートの範囲を指定することができます。
ラベルに日付を使用する [ラベル範囲] ダイアログ ボックスで指定したラベル範囲に年度または日付が入力されている場合、数式で使用されるラベルは、自動的に ' (クォーテーション) で囲まれます。たとえば、[ラベル範囲] ダイアログ ボックスでワークシートに入力されている "1996" および "1997" をラベルとして指定し、"=SUM(1997)"
という数式を入力すると、数式は自動的に "=SUM('1997')" に置き換えられます。
[ラベル範囲] ダイアログ ボックスのオプションの詳細については、 をクリックし、さらに目的の項目をクリックします。
数式のセル参照を名前に変更する
参照を名前に置き換える数式があるセル範囲を選択します。
ワークシートのすべての数式の参照を名前に変更するには、任意のセルを選択します。
[挿入] メニューの [名前] をポイントし、[引用] をクリックします。
ここをクリック！
[名前の引用] ボックスの 1 つまたは複数の名前をクリックします。
EX4T733Z／EX4T734Z
