Excel
●関数を入力する位置
 関数で計算した結果を表示するセルに関数を入力します。通常は、セルに入力した計算式(関数)はセルに表示されません。入力した関数が計算した答え(結果)が表示されます。


@計算結果を表示するセルに計算式(関数)を入力する
A計算式(関数)を入力したセルに結果が表示される
B数式バーには数式が表示される

◆◆ 関数ガイド ◆◆
Part1
基本関数

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Part1 関数の基本
 表計算でよく使う関数と関数の基本的な使い方から応用的な使い方を解説しています。SUM関数ひとつを取り上げても、いろんな使い方があります。こんなこともできたのか、こうすればよかったのか、など新しい使い道を発見してください。
1−1 基本操作
 まずはじめに、関数の基本的なこと、関数の書き方、関数や数式に欠くことのできないセル番地の指定やシート名の指定方法などについて解説しておくことにします。
■関数
 Excelを使いはじめると、関数という言葉が現れます。Excelにあらかじめ組み込まれている計算式のことを関数といいます。たとえば、合計を求めるとき、SUM( )を使ったのではないでしょうか。このSUMも関数の一つです。あるデータの集まりの合計を求めるとき、電卓などでは、1つ1つの値を加算して合計を求めます。電卓の操作を計算式に置き換えて考えると@のようになります。
 この数式を合計を求めるSUM関数Aに置き換えると、ずいぶんと省略された書き方(数式)になることが分かります。関数を使うと、このように計算式を省略(短く)することができ、計算式を入力する手間を省くことができます。関数を使うあと1つのメリットに計算方法が分からなくても答えを求めることができることが上げられます。関数を使うことで、計算式を簡素化することができるだけでなく、関数の使い方を覚えるだけで、金利計算や標準偏差など複雑な計算も、計算方法の基礎知識がなくても簡単に計算結果を求めることができるようになります。

●関数名と引数
 関数は、関数名と引数(「ひきすう」と読む)に分けて考えます。たとえば、合計を求めるSUM関数を例にすると、次のようになります。

        SUM(値の一覧)
       
    関数名  引数

 引数は1つと限りません。また、引数の無い、または、必要としない関数もあります。複数の引数を使うときは、引数と引数をコンマ(,)で区切って入力します。


        DSUM(引数1,引数2,引数3)      NOW()
                             
          
区切り記号                  引数を入力しない

             複数の値を区切り記号を使って入力する

HTML版は図のサイズが小さい、引き出し線の一部を省略している、解説の一部を省いている、などワード版テキストと異なる部分があります。

●引数とデータ
 何かの計算を行うとき、関数に値(データ)を入力します。引数として入力する値は、数値などのデータを直接入力する方法と、値が入力されているセルのセル番地を入力する方法、があります。たとえばSUM関数を例にすると次のように書くことができます。
=SUM(10,20,30)
 計算式を入力したセルには、計算結果が表示されますが、そのセルの入力内容は計算式であることに注意が必要です。入力した計算式は、そのセルにセルポインタを合わせれば数式バーに表示されるので見ることができます。(作例 EX2J-000A
値を直接入力する
=SUM(B5,B6,B7)
値の入力されているセル番地を入力する
■セル番地とセル範囲
 関数の引数として入力するセル番地は、1つのセルを指すセル番地と、連続するセルの範囲を指すセル範囲で入力する方法があります。セル番地、セル範囲のどちらで入力するかは、関数の使い方によります。使用する関数がセル番地を要求するのか、セル範囲を要求するのか、により決まります。関数によりどちらの指定でも可能な場合があります。たとえば、SUM関数の場合、1つのセルを示すセル番地、セル範囲、のどちらでも指定することができます。

1つ1つのセル番地で指定する
=SUM(B5,B6,B7)

        セル範囲で指定する
        =SUM(B5:B7)

●シート間のセル番地

 Excelは複数のシートを一度に処理することができるので、他のシートに入力されているデータを使う場面があります。たとえば、シート1に入力されているデータをシート2で使う場合、シート名を付けたセル番地またはセル範囲で指定します。シート名とセル番地を記号(!)でつなぎます。

        セル番地のとき               セル範囲のとき

        Sheet1!B5        Sheet1!B5:B7

           ↑  ↑          ↑  ↑ 

         シート名  セル番地          シート名 ↑ セル範囲

         接続記号               接続記号

SUM関数を例にすると、次のような書き方になります。

@シート1(Sheet1)にデータが入力されている
        セルB5に10、B6に20、B7に30、が入力されている
Aシート2(Sfeet2)でデータを集計する
        データ範囲にシート名を付けて入力する

シート名は、シートタブ(B)を右クリックして表示されるショートカットメニューの[名前の変更(R)]で変更することができます。シート名を変更した場合は、変更した名前を使います。


@シート名を変更している
A変更したシート名で指定する

■入力モード(入力、編集、参照)
 セルに関数を入力しているとき、矢印キーを押すとセル番地が入力されたり、セル内のカーソル(文字カーソル)が移動したり、そのときにより動作の違う場合があります。これは入力モードが、入力状態、と、編集状態、の違いによります。

●入力状態
 セルにセルポインタを合わせてキーボード上の何かのキーを押すと、入力モードが入力状態になり、状態を現す「入力」が画面の左下に表示されます。この状態で入力を続けているときは、矢印キーを押すとセル番地が入力されます。編集になっているときは、文字カーソルが移動します。2つの状態は、[F2]キーを押して切り替えることができます。また、セル番地を入力しているときは、状態表示が[参照]の表示になります。

r操作
@ 入力しようとするセルにセルポインタ
  を合わせる
A まだ入力していないときは、「コマンド」
  が表示されている

r操作
Bキーボードの何かのキーを押す。ここでは、数式「=SUM(」を入力した
C状態が「入力」に変わる

ポイント[誤入力のセル番地を消す]
 セルに文字を入力中に、文字を訂正するために[←]キーを押したとき、入力状態から参照状態になり、セル番地が入力されます。このとき、[f・2]キーを押して編集状態に切り替えて、誤入力されたセル番地を[BS]キーで消します

■数式バー
 セルに数式(関数)や文字を入力すると、数式バーにその入力内容が表示されます。ワークシート内のセルポインタ(セルの周りが太く表示される枠のこと)が表示されている位置が入力の対象になり、そのセル番地が数式バーの左端に表示されます。カーソルキーやマウスでセルポインタを移動すると、移動した先のセル番地が表示されます。

r操作
@ 任意のセルをクリックすれば、セルポインタは太い枠で表示される
A ここにセルポインタの位置するセル番地が表示される

 キーボードから何かの文字を入力すると、セルポインタの位置するセルに入力され、そのセルと数式バーに入力内容が表示されます。1文字目に=(全角、半角、どちらでも可)を入力すると、数式入力と判断され、セル番地が表示されていたところに関数名が表示されます。

◆数式入力のとき

r操作
@=を入力する
A数式バーに入力内容が表示される
Bここが関数表示(関数ボタン)に変わる

◆文字入力のとき

r操作

C 文字を入力する
D 数式バーに入力内容が表示される
E
ここはセル番地のまま変化しない

●数式バーのばつ[×]とチェック[M]
 数式または文字を入力すると、数式バーにばつとチェックが表示されます。これは、入力の中止と決定をマウスで操作するときのボタンになります。

◆入力を中止する
 入力の中止は、今の入力を中止して前の状態に戻すので、入力内容を書き換えているときは、書き換える前に入力していた内容は残ります。

r操作
@[×]ボタンをクリックする
A入力内容が消える

ポイント[関数ボタン]
 セルに「=」を入力したとき、数式バーの左側に表示されます。関数ボタンをクリックすると、関数名が自動入力されるので入力の手間を省くことができます。詳細は「関数ウィザード」で解説しています。

◆入力を決定する
@チェック[M]をクリックする
A入力が決定されてセルに残る

  数式パーの「=」】
 数式バーにイコール「=」ボタンが表示されていない場合、[ユーザー設定]ダイアログボックスで[=]ボタンを挿入することができます。